サイズ・見た目が自由に変えられる

スピーカーを自作する大きなメリットの1つが、希望したサイズのスピーカーの製作ができる点です。

市販されているスピーカーは、大きいサイズから小さいサイズまで揃っていますが、「自分の部屋の棚に収まるようなスピーカーが欲しい」「個性的な形のスピーカーが欲しい」といった希望に合わせようとすると、探すのが難しくなります。自作のスピーカーなら、スピーカーユニットのサイズさえクリアすれば自由なサイズ・形が制作できます。

音質の違いが楽しめるようになる

スピーカーの内部には多くの部品が組み込まれていますので、スピーカーを自作すればどのような構造で音を鳴らしているのか、その仕組みが目に見えて理解できるようになります。スピーカーに関する部品は、国産をはじめ、海外ブランドのものなど、豊富な種類があります。よって、仕上がったスピーカーが理想通りにならなければ、スピーカーケーブルを交換してみたり、部品を組み替えたり工夫することで好きな音質で音楽が楽しめるようになります。

フルレンジ

これ1つだけで、低音～高音まで全周波数帯域を出すことが可能な基本的なユニットです。

ウーファー

低音を出すことに特化したユニットであり、一般的に振動板が大きいほどより低い周波数の再生が可能になります。

ミッドレンジ

主に中帯域の音を担当するユニットです。幅広い音域をカバーできるものが良いとされています。別名「スコーカー」とも呼ばれます。

ツィーター

高音を担当するユニットがツィーターです。ウーファーとは対照的に、振動板が小さいほどより高い周波数の再生が可能になります。

上記の他にも、スピーカーユニットをはめ込む外枠の箱も忘れてはいけないスピーカーキットです。一般的に「スピーカーボックス」「エンクロージャー」などと呼びます。

内部に取り付ける「吸音材」は、高音から低音までの音の癖や刺々しさをフラットにする役割があります。低音域をカットして音に伸びやかさを出すのが「コンデンサー」、高音を通しにくくするのが「ネットワークコイル」です。これらの部品は「ケーブル」でつなぎ、スピーカー背面の「ターミナル」に接続を集約することでスピーカーが完成します。