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MORE THAN FISHERMEN  ジョエル・レンメル・トリオ画像

MORE THAN FISHERMEN ジョエル・レンメル・トリオ

5.0
自作の3wayで聴くと録音が良いのでライブ感が素晴らしいです。特にコンバスの音程が抜群に良好に感じました。楽しみなトリオに出会いました。
商品説明

【JAZZ】
MORE THAN FISHERMEN
ジョエル・レンメル・トリオ『澤野工房』


【PMM006】
Joel Remmel : piano
Heikko Remmel : bass
Eric Ineke : drums

北欧から届いた、珠玉の青春。抒情的に、瞑想的に広がる透明なピアノ・ミュージックの綴れ織り。若き日に置き忘れた、憧憬、哀しみ、希望、情熱…を期待のトリオが美しく奏でる

【収録曲】
1 Imeline nouandja
2 Still Alive
3 More Than Fishermen
4 Maast lahti
5 Jaanuari vihm
6 Correction
7 Lullaby
8 Seitsme maa ja mere taga
9 A Cat with a Short Tale 

【ライナーノーツ】

1曲目のイントロのクラシカルな響きを聴いた瞬間、「これは良いアルバムに違いない」と感じた。
 
「良い」には個々人の感性が反映されているから、それが逆に作用される方もままおられるとは思う。
けれど、もしあなたが、筆者と同じく、透明感のある音像や、響きの美しさ、粒だった音の連なりやキレのある演奏、アルバム全体を統一するムードといった要素に「良い」を感じる聴き手であるなら、その期待は裏切られない。
手に入れて損のないCDであることを保障してさしあげる。
 
 一応主人公はピアノのJoel Remmelなのだろうが、これはあくまでトリオがまとまっての作品であり、楽曲も含めて一作目であるLUMEKRISTALL以来の新しい作品集と見るのが正しい。
 
実はJoelはサワノの看板アーティストであるTonu NaissooトリオのベーシストであるTaavo Remmelの息子で、二世代にわたるご縁なのだが、ベースのHeikkoはその兄弟、ドラムスのAleksandraはその…きっと…友人なのだと思う。何というか、このアルバムには、そんな若い彼らの一途な想いのようなものが詰め込まれている、と感じるのだ。
添付のブックレッドにもそれは衒いなく示されている。ジャケットで語らう三人がとても良い雰囲気だ。そこには我々の帰り来ぬ日々にも確かにあった、希望や憧憬や情熱が一緒に留まっているみたいで、感傷を誘われてしまう。
 
 肝心の音楽だが、一作目に比べ、楽曲も演奏もぐっと進歩していると感じた。愛着する?も含め、時には瞑想的に、時には抒情的に展開する世界はまさに北欧の印象。
 
 何度も聴き返して、彼らの夢を共有したくなるだろう。こういう作品はありそうでない。青春の残影のような稀有の一枚。是非お聴き戴きたい。
 
Text by 北見 柊